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達身寺

■場所

兵庫県丹波市氷上町清住

■札所

西国薬師四十九霊場 第25番/丹波古刹十五ヶ寺霊場 第6番/氷上郡西国三十三ヵ所観音霊場 番外

■由緒

創建年代は不明らしい。寺伝によると行基が開山したお寺で、一時は僧兵を抱える大寺院だったらしい。 織田信長が丹波平定を行った際、家臣の明智光秀が丹波を攻め、焼き討ちを受けたらしい。 しかし、僧侶たちは寺院が焼かれる前に、仏像を近くの谷へ運び出したらしい。その後、仏像は長い年月置き去りにされてしまったらしい。 時は流れ1695年、村に疫病が流行り、多くの人々が亡くなったらしい。 その原因を占い師に占ってもらったところ『三宝を犯した仏罰である』と言われ、放置されたままの仏像を集め、 破損していた達身堂を現在地に移し仏像を安置し奉ったらしい。実はこのお寺は、工房、すなわち仏師の養成所だったのではないかという説もあるらしい。 本来1寺に1体でよいとされている兜跋毘沙門天が16体もある事、未完成の仏像が多い事、本尊仏が多い事、同名の仏像が多い事などが工房説の理由らしい。 また、奈良・東大寺の古文書に『丹波講師・快慶』と記されており、 快慶は『私は丹波仏師である。もしくは丹波の地とつながりの深い仏師である』と言っているらしい。 とすれば、仏師・快慶は、達身寺から出た仏師もしくは、達身寺とつながりの深い仏師の可能性も・・・ ところが、残念なことに達身寺には古文書が何も残ってない為、はっきりしたことは解らないらしい。

■参拝日

2013年2月10日

■日記

あれは2ヶ月半前の出来事。そう、今年のお正月のこと。青春18切符の旅の時、はるばる丹波市の柏原駅にやってきた。 目的は達身寺。柏原駅から達身寺へ行く手段はバスかタクシー。しかし、バスは廃線!タクシーの運転手さんの話しによると、達身寺までの運賃は片道4000円! なんと往復8000円!そんな、タクシーの運転手さんからの絶望的発言が記憶に新しい今日この頃。 ビンボー旅を楽しむ為に18切符で旅をしてるのに、それじゃ本末転倒!ってか、8000円なら、広島から車で行った方が安い! って事で達身寺を諦め、その日は柏原駅周辺で寺社巡りをして帰りました。あれから2ヶ月半の月日が流れ、日毎に膨らむ達身寺への想い。 想いがつのればつのるほど、行きたくなるのが必然←爆風の歌詞にありそうなフレーズ! そんなこんなで本日、約2ヶ月半の想いを引っさげ、達身寺へ向かいました!リベンジじゃ!例のごとく早朝に出発し、午前10時、達身寺に到着! 片道約3000円、やはり車の方が安かったので、ご満悦!山間の見事なまでの田舎に位置してます。 それにしても、寒い。本堂の屋根には雪が残り、水は凍っておる。お寺の方が言うには、今朝はツララが凄かったとか。 そんなこんなで、拝観料を払い本堂へ。ってか、ムリ~、リ~ム~!床がガン冷え!氷の上を歩いてる感じ!まさに地名の通り氷上! やっさんのメガネ、メガネのごとく、スリッパ、スリッパと探してしまう始末。しかし、スリッパは無しっ! しかし、スリッパの変わりに、毛糸で編んだ手作り靴下を貸してくれました!この靴下、見た目以上にかなり温かい!でも時間が経つと内股になっちゃう。 こんな過酷な拝観は初めてじゃ!何か知らんけど、笑えてきます!そんな事より、本堂に入ると、まず本堂裏に案内されます。 そこには、ズラーと整列した破損仏!何十体いたのか忘れちゃいましたが、開いた口がふさがらないくらいの迫力でした! 破損仏の他に、未完成の仏像さんもたくさん有り。お寺の方いわく、本来1寺に1体でいいとされている毘沙門天像が多数ある事、 ご本尊クラスの仏像が多数ある事、未完成の仏像が多数ある事により、その昔このお寺は仏像作りの工房があったのではないか?? と、浪漫満載な事を言ってました!そういう浪漫大好きっす!その後、宝物館に案内されました。 扉を開け、中に入ると2メートル超えの阿弥陀如来さんがお出迎えしてくれます! この宝物館には、国重文の仏像さんが12体安置されていて、お腹がボッコリと出た達身寺様式といわれる仏像さんが多いのが特徴的です! 腹が出た仏像さんは、今までにもたくさんお会いしましたが、達身寺の腹の出方は半球体に近い感じで一味違います。こりゃ、珍すぃ!感動! 素敵な空間だったので、ゆっくり拝観したかったのですが、いかんせん床がガン冷え!こういった過酷な状況は嫌いじゃない私ですが、さすがに15分が限界! って事で、逃げるように宝物館→本堂を後にし、外へ飛び出ました!そんなこんなで、達身寺での冬の拝観はスリッパ持参をオススメしまっす!

■公式ホームページ

達身寺 >>

■ご朱印■

ご朱印

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■境内入口■


到着!

■門柱■


山門はない模様

■境内の風景■


でっかい木

■境内の風景■


石垣を崩す力強さ

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■参道■


そんなこんなで
石階段を上ると

■本堂■


曹洞宗のお寺です

■本堂■


茅葺屋根がステキ

■本堂■


ステキです

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■本堂■


約80体の仏像を安置
うち、国重文が12体
県指定文化財が34体

■本堂■


スリッパではなく
手編みの靴下を履いて拝観

■宝物殿■


宝物殿は2つあり
本堂裏の宝物殿には
破損仏など
宝物殿2には
国重文の仏像などを安置

■宝物殿2■


仏像鑑賞三昧できます

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■阿弥陀如来坐像■


鎌倉時代作 国重文
~画像はパンフレットより~

■破損仏群■


本来1寺に1体でよいとされている
兜跋毘沙門天が16体もある事
未完成の仏像が多い事
本尊仏が多い事
同名の仏像が多い事などから
このお寺は昔、工房だったのでは
ないかと言われているらしい
~画像はパンフレットより~

■破損仏群■


達身寺様式と呼ばれる
腹部がふくらんだ独特の仏像
ほとんどが一木造
~画像は境内掲示板より~

■ポスター■


別名・丹波の正倉院

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■境内の風景■


本堂横のお庭

■境内の風景■


それにしても寒いです

■境内の風景■


本堂屋根には
雪が残ってました

■境内の風景■


水も凍ってました

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■駐車場からの景色■


のどかです